子どもが生まれて、家族との時間をもっと大切にしたい
将来のために、もう少し安定した収入やキャリアが欲しい
パパになり、家族への責任が増す中で、自身の働き方について深く考えるようになった方も多いのではないでしょうか。
しかし、育児と仕事に追われる毎日では、転職活動に踏み出すための時間も気力もなかなか湧いてこないのが現実かもしれません。
実際に、厚生労働省の調査によると、2023年度の男性の育児休業取得率は過去最高の30.1%に達し、10年前の約2倍以上となっています。
また、マイナビの育休に対する男女の意識差と実態調査では、妻の妊娠・出産を機に転職を考えた、または検討中の男性が約4割にのぼるというデータもあります。
このことからも、育児をきっかけにキャリアを見直すパパが、決して少なくないことがわかります。
しょっち
コメント私自身も、育児をしながらの転職活動を経験しました。
前職では残業が当たり前で、仕事を自宅に持ち帰ることも日常茶飯事。
帰宅すれば子どもはすでに寝ており、家事も育児もすべて妻に任せきりという状況でした。
このままでは家族との時間を犠牲にし続けることになる。
そう感じた私は、自分なりのワークライフバランスを整えるために転職を決意しました。
結果として、転職活動には半年かかりましたが、年収は50万円アップし、月の残業代は10時間削減できました。
そして何より、今では家族の晩ごはんを作り、子どもの寝かしつけができるようになりました。
この変化は、私にとっても家族にとっても、かけがえのない財産となっています。
この記事では、そんな私の実体験を交えながら、育児中のパパたちが後悔しない転職を実現するための具体的なスケジュールと、時期別の行動計画を徹底的に解説します。
この記事を読めば、漠然とした不安が解消され、明日から何をすべきかが明確になるはずです。
家族の未来をより良くするための第一歩を、一緒に踏み出しましょう。
なぜ今?パパが転職を考える3つのリアルな理由
育児中のパパが転職を考える背景には、大きく分けて3つの理由があります。
多くのパパたちが共感するであろう、そのリアルな悩みを見ていきましょう。
1. 収入と安定への渇望
将来を見据えたとき、現在の収入に不安を感じるのは自然なことです。
「もっと安定した企業で、着実に収入を上げていきたい」という思いは、家族を支えるパパにとって切実な願いです。
しょっち
私の場合、転職によって年収が50万円アップしました。
これは月に換算すると約4万円の増加です。
この金額は、子どもの習い事や将来の教育資金の積み立て、家族旅行の費用など、家族の選択肢を大きく広げてくれました。
収入アップは、単なる数字の変化ではなく、家族の未来への投資です。
2. 「時間」の価値観の変化
育児を通して、多くのパパが「時間」の有限性と価値を再認識します。
リモートワークやフレックスタイム制度など、柔軟な働き方を求め、家族と過ごす時間を確保したいと考えるのは、当然の変化と言えるでしょう。
しょっち
私が転職を決意した最大の理由も、この「時間」でした。
前職では残業が当たり前で、仕事を自宅に持ち帰ることも多く、平日は子どもの顔をほとんど見ることができませんでした。
すべての家事と育児を妻に任せきりにしていた自分に、強い罪悪感を感じていました。
転職後は、月の残業時間が10時間削減され、定時で帰宅できる日が格段に増えました。
今では家族の晩ごはんを作り、子どもをお風呂に入れ、寝かしつけまでできるようになりました。
しょっち
子どもの「パパ、おかえり!」という声を毎日聞けること。
妻と一緒に育児ができること。週末に家族で出かける余裕があること。
これらは、どんな年収アップよりも価値のあるものだと実感しています。
3. キャリアの再設計
「このままでいいのだろうか?」というキャリアへの漠然とした不安。
育児という大きなライフイベントを経験し、仕事への価値観が変化することもあります。
子どもに誇れる仕事がしたい、自分のスキルをもっと社会に役立てたい。
そんな思いから、新たなキャリアへの挑戦を決意するパパも増えています。
【最重要】後悔しないための転職活動「全スケジュール」
転職活動は、一般的に2〜3ヶ月かかると言われていますが、働きながら、さらに育児もこなしながらとなると、3〜6ヶ月を見込んで計画的に進めるのが現実的です。
しょっち
私自身も、実際に半年という期間を要しました。
焦らず、じっくりと取り組むことが大切です。
ここでは、転職活動を大きく3つの期間に分け、それぞれのフェーズでやるべきことを具体的に示します。
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期間
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フェーズ
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主な活動内容
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育児中パパのポイント
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1ヶ月目
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準備期間
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自己分析、キャリアの棚卸し、家族会議、情報収集、書類作成
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週末や早朝など、まとまった時間を確保して集中的に行う。
妻との価値観のすり合わせが最重要。
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2〜4ヶ月目
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応募・選考期間
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求人応募、面接、企業研究
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平日の面接時間は、有給や時間休を計画的に利用。
オンライン面接も積極的に活用する。
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5〜6ヶ月目
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内定・退職期間
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内定承諾、退職交渉、業務の引き継ぎ、入社準備
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保育園の送迎時間や、入社後の生活リズムの変化を家族と具体的にシミュレーションしておく。
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「30代パパにおすすめの転職エージェント徹底比較|育児と両立できる求人の探し方」という記事もあるので是非ご覧ください。
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時期別で徹底解説!転職活動の具体的な進め方
それでは、各期間で具体的に何をすべきか、私自身の経験を交えながら詳しく見ていきましょう。
準備期間(1ヶ月目):すべての土台を固める最重要フェーズ
しょっち
この期間の過ごし方が、転職活動全体の成否を分けると言っても過言ではありません。
私もこの時期に、自分自身と家族としっかりと向き合いました。
自己分析とキャリアの棚卸し:「どう生きたいか」から逆算する
「年収600万円以上」「リモートワーク必須」といった条件から入るのではなく、まずは「どんな生活を送りたいか」を具体的にイメージすることから始めましょう。
お悩みパパ
でも、自己分析って具体的にどうやればいいの?
しょっち
私の場合、自己分析には『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』という本を活用しました。
この本では、「本当の自分」を見つけるための3つの柱として、「好きなこと(情熱)」「得意なこと(才能)」「大事なこと(価値観)」を整理する方法が紹介されています。
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特に印象的だったのは、「やりたいこと」は「好きなこと×得意なこと」で見つかるという考え方です。
私はこの本のワークを通じて、自分が本当に大切にしたいのは「家族との時間」であり、そのためには「効率的に成果を出せる環境」が必要だと気づきました。
自己分析は、一人で黙々と行うのではなく、パートナーと一緒に取り組むことをおすすめします。
私も妻に自分の考えを話しながら整理していくことで、より明確なビジョンが見えてきました。
家族会議の開催:妻は一番の「転職パートナー」
妻を「説得」するのではなく、家族の未来を一緒に考える「パートナー」として、オープンに話し合う場を設けましょう。
しょっち
私は転職活動中、妻に日々の状況を共有していました。
「今日はこんな企業に応募した」「面接でこんな質問をされた」「この企業の雰囲気はこうだった」といった細かい情報まで、すべて共有しました。
お悩みパパ
そこまで共有する必要があるの?
しょっち
はい、とても重要です。
なぜなら、転職は家族全体の生活に影響を与える大きな決断だからです。
事前にイメージを共有することで、妻も転職活動のプロセスを理解し、一緒に考えてくれるようになりました。
最終的に複数の内定をいただいた際も、妻と一緒に比較検討し、「家族として満足できる転職」を実現することができました。
転職活動を始める前に、パートナーと以下のような点について話し合うことをおすすめします。
• なぜ転職したいのか(現状の何が不満で、何を変えたいのか)
• 転職によって実現したい理想の生活•最低限必要な年収(家計の現状を共有)
• 転職活動にかかる期間と、その間の家事
• 育児の分担•転職先に求める条件の優先順位
情報収集と書類作成:転職エージェントを「秘書」として活用する
多忙なパパにとって、一人で求人を探し、企業研究を行うのは至難の業です。
複数の転職エージェントに登録し、キャリアアドバイザーを「自分の秘書」として最大限に活用しましょう。
しょっち
私も複数の転職エージェントに登録し、それぞれの担当者と面談を行いました。
エージェントによって得意な業界や企業が異なるため、複数登録することで選択肢が広がります。
職務経歴書などの書類は、一度完成させてしまえば使い回しが効くため、この時期に集中して作成しておくのが効率的です。
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応募・選考期間(2〜4ヶ月目):効率と戦略で乗り切る
時間がないからこそ、戦略的に動く必要があります。
しょっち
私の場合、この期間が最も長く、最も苦労した時期でもありました。
効率的な応募戦略:応募数にこだわりすぎない
しょっち
私は、自分の「軸」である「家族との時間を確保できる働き方」を実現できる企業を中心に応募しました。
具体的には、リモートワーク制度が整っている企業、フレックスタイム制度がある企業、残業時間が少ない企業などです。
結果として、応募した企業は20社程度でしたが、そのうち2社から内定をいただくことができました。
準備期間で明確にした「軸」に基づき、厳選した企業に集中的に応募しましょう。
スカウト型の転職サイトを活用し、「待ち」の姿勢で優良企業からのアプローチを待つのも賢い方法です。
面接対策:「家庭があること」を強みに変える
お悩みパパ
面接で「子どもが小さいので残業できません」って正直に言っていいの?企業に嫌がられないかな…
しょっち
大丈夫です。むしろ、正直に伝えることをおすすめします。
私も面接では、家庭があることを隠さず、むしろ積極的に伝えました。
「子どもがまだ小さいので、家庭との両立を大切にしています。そのため、時間内に最大の成果を出すことを常に意識しています」
といった形で、制約を強みに変えてアピールしました。
驚いたことに、多くの企業がこの姿勢を評価してくれました。
「家庭を大切にする人は、仕事も責任を持って取り組む」「長期的に働いてくれる」といった理由で、むしろプラスの評価を得ることができたのです。
「子どもが小さいので、残業には制約があります」と正直に伝えることを恐れる必要はありません。
むしろ、「だからこそ、時間内に成果を出す意識が高い」「責任感が強く、長期的に貢献できる」といった強みに転換してアピールしましょう。
面接時間の確保:有休を戦略的に活用する
しょっち
育児をしながらの転職活動で最も難しかったのが、面接の時間を確保することでした。
平日の日中に面接が設定されることが多く、仕事を休む必要があります。
でも、頻繁に休むと職場に怪しまれる可能性もありますよね…
私は、有休を戦略的に使うことでこの問題を解決しました。
具体的には、以下のような工夫をしました。
1.半日休暇を活用する
丸一日休むのではなく、午前休や午後休を活用することで、職場への影響を最小限に抑えました。
2.複数の面接を同じ日にまとめる
1日に2〜3社の面接を入れることで、休む回数を減らしました。
3.オンライン面接を積極的に活用する
最近はオンライン面接を実施する企業も増えています。
昼休みや早朝の時間を使って、自宅や車の中から面接を受けることもありました。
4.理由は「私用」で統一
職場には「私用のため」とだけ伝え、詳細は話しませんでした。
しょっち
また、妻にも面接のスケジュールを事前に共有し、その日は育児を多めに担当してもらうなど、協力を仰ぎました。
企業の見極め方:「本当に両立できる会社」のチェックリスト
以下の点を面接などで確認し、「本当に育児と両立できるか」を見極めましょう。
•男性社員の育休取得実績(取得率だけでなく、取得期間も確認)
•評価制度は、労働時間ではなく成果に基づいているか
•リモートワークやフレックスタイムの実際の利用状況
しょっち
私は面接の最後に必ず「逆質問」の時間を使って、これらの点を確認しました。
特に、「実際に育児をしながら働いている男性社員はいますか?」「その方はどのような働き方をしていますか?」といった質問は、企業の本音を引き出すのに効果的でした。
内定・退職期間(5〜6ヶ月目):未来へのソフトランディング
新しい環境へスムーズに移行するための大切な期間です。
しょっち
私もこの時期は、退職と入社準備に追われる忙しい日々でした。
円満退職のための引き継ぎ術
退職の意思は、就業規則に定められた期間を守り、直属の上司に伝えます。
後任者への引き継ぎは、誰が見ても分かるように業務内容をマニュアル化するなど、誠意ある対応を心がけましょう。
しょっち
私は、退職の2ヶ月前に上司に意思を伝えました。
そして、残りの期間で徹底的に引き継ぎを行いました。
具体的には、自分の担当業務をすべてドキュメント化し、後任者が見ればすぐに理解できるようにしました。
円満退職は、将来的に前職の人脈が役立つこともあるため、非常に重要です。
「あの人は最後まで責任を持って仕事をした」という評価は、あなたの財産になります。
内定後の条件確認:給与明細の項目までチェック
内定通知書(オファーレター)を受け取ったら、給与額だけでなく、手当や福利厚生、残業時間の規定など、細部までしっかりと確認します。
特に、住宅手当などの固定手当の有無は、年収に大きく影響するため見落とさないようにしましょう。
しょっち
私も、内定通知書を受け取った際は、妻と一緒に細かくチェックしました。
基本給、各種手当、賞与の計算方法、残業代の計算方法、福利厚生の内容など、すべて確認しました。
不明な点は、人事担当者に質問し、納得してから入社を決めました。
新しい生活への「慣らし期間」
入社直後は、新しい仕事と環境に慣れるために心身ともにエネルギーを使います。
入社後しばらくは、家事・育児の分担について、改めて家族と話し合い、無理のないペースで新しい生活をスタートさせることが大切です。
しょっち
私は、入社前に妻と「入社後の生活シミュレーション」を簡単に行いました。
具体的には、通勤時間が変わることで朝と夜のスケジュールがどう変わるか、保育園の送迎をどちらが担当するか、晩ごはんの準備をどちらが担当するかなどを話し合いました。
このシミュレーションのおかげで、入社後もスムーズに新しい生活に移行することができました。
転職後の変化:数字では測れない価値
転職によって得られた変化は、数字だけでは表せません。
しょっち
確かに、年収は50万円アップし、月の残業時間は10時間削減されました。
しかし、それ以上に大きかったのは、家族との時間が増えたことです。
転職前は、帰宅すれば子どもはすでに寝ており、家事も育児もすべて妻に任せきりでした。
しかし今では、家族の晩ごはんを作り、子どもをお風呂に入れ、寝かしつけまでできるようになりました。
しょっち
子どもの「パパ、おかえり!」という声を毎日聞けること。
妻と一緒に育児ができること。
週末に家族で出かける余裕があること。
これらは、どんな年収アップよりも価値のあるものだと実感しています。
また、妻からも「前よりも笑顔が増えた」「仕事を楽しんでいるように見える」と言われるようになりました。
ワークライフバランスが整ったことで、仕事にも前向きに取り組めるようになり、結果的にパフォーマンスも向上しています。
まとめ:最高の未来は、パパの一歩から始まる
育児中の転職活動は、決して楽な道のりではありません。
しょっち
私も半年という時間をかけ、多くの苦労を経験しました。
面接の時間を確保するのに苦労し、妻と何度も話し合い、時には不安で眠れない夜もありました。
しかし、それは同時に、家族の未来と自身のキャリアを本気で考える、またとない機会でもありました。
転職を通じて、私は「自分が本当に大切にしたいもの」を明確にすることができました。
そして、その価値観に基づいた働き方を実現することができました。
しょっち
コメント重要なのは、一人で抱え込まず、計画的に、そして戦略的に進めることです。
妻という最強のパートナーと手を取り合い、転職エージェントというプロの力を借りながら、一歩ずつ着実に駒を進めていきましょう。
そして何より、転職活動の状況を妻に日々共有し、事前にイメージを共有することで、家族として満足する転職を実現させることができます。
私の経験が、あなたの転職活動の参考になれば幸いです。一緒に、家族の未来をより良くしていきましょう!
この記事で紹介したスケジュールとノウハウが、あなたの転職活動という名の「家族の未来を考えるプロジェクト」を成功に導く羅針盤となることを、心から願っています。