30代ともなると、キャリアを見直すタイミングってどうしてもやってきますよね。
昇進を目指す方もいれば、新しいスキルを磨きたい、あるいは今の職場に対してストレスを感じて転職を考えている方もいらっしゃるかと思います。
ただ、その中でよく耳にするのが「転職回数が多いと不利になるのではないか？」という心配です。
確かに、昔の日本では一度の就職が終身雇用と結びつき、転職を繰り返すことは「安定していない」とみなされることがありました。
でも、今の時代はもう少し違って、多様なキャリアパスが認められるようになってきました。
それでも、「転職を重ねるとリスクが大きくなるのでは？」と不安に感じている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、そんな不安を持つ30代ビジネスマンに向けて、転職回数が多いことが本当に不利になるのかどうかを、私自身の経験を交えながらお伝えしていきたいと思います。
具体的には以下のポイントについてお話ししますね。
- 転職回数が多いと不利になるケース
- 逆に転職回数が多くても問題にならないケース
- 私が3回の転職を通じて感じたこと、学んだこと
- 転職において大切な「軸」を持つことの重要性
私自身、3回の転職を経験しましたが、その経験を通して気づいたのは、転職回数そのものよりも「どうして転職をしたのか」「その理由が自分にとってしっかりしているか」が大事だということです。
この記事を読んで、転職回数が多いことに対する不安が少しでも解消され、自分らしいキャリアを築くためのヒントになれば嬉しいです。
転職回数が多いと不利になるケースとは？
転職回数が多いと本当に不利になるのか、これは確かにケースによってはあります。
ただ、単に回数が多いことだけが問題になるのではなく、どんな背景で転職を繰り返してきたかが重要です。
ここでは、転職回数が多いことでネガティブな印象を与えてしまう場合についてお話しします。
1. キャリアの一貫性がないと思われる場合
職種や業界がバラバラな転職を短期間に繰り返していると、「この人はキャリアに一貫性がない」と思われることがあります。
特に30代のビジネスマンになると、一定の専門性や方向性を持っていることが期待されますので、そういった一貫性が欠けると、「この人はどこに向かっているんだろう？」と思われるリスクがあります。
2. 短期間での転職が続く場合
もう一つ気をつけたいのが、短期間での転職が続いてしまうことです。
これが続くと、採用担当者から「またすぐに辞めるのでは？」という懸念を抱かれる可能性があります。
会社側は採用と教育にコストをかけますから、早期退職されるとその負担が大きいんですよね。
ですから、短期間での離職が繰り返されると、その点がネガティブに捉えられやすくなります。
3. 転職理由が不明確な場合
転職回数が多い場合、どうしてその転職をしたのかをしっかり説明できないと不利になってしまいます。
理由が曖昧だったり、ただ「嫌だったから」といった消極的な理由だけだと、採用担当者には「次もすぐに不満を感じて辞めるのでは？」と感じられてしまう可能性が高いです。
転職するたびに納得のいく理由を持ち、それを自信を持って説明できるかが重要です。
以上のようなケースでは、転職回数が多いことがマイナスに働くこともあるので注意が必要です。
ただ、これらはあくまで転職の背景や理由次第で変わるもの。
しっかりした「軸」を持っていれば、むしろポジティブな評価に繋がることもあります。
転職回数が多くても問題ないケースもある！
逆に、転職回数が多くても、それがプラスに働くケースもあります。ここでは、そのような場合をお話しします。
1. スキルアップが目的の場合
もし転職の目的がスキルアップであり、その結果として専門性が高まっているなら、転職回数が多いことは問題にはなりません。
むしろ、「自己成長を目指して積極的にキャリアを進めている」とプラスに評価されることが多いです。
特に30代は、スキルを伸ばしてキャリアを積み上げる重要な時期ですので、自己成長を目的とした転職は前向きに捉えられます。
2. 一貫性のある転職の場合
同じ業界や職種内での転職を重ねている場合、その転職回数が多くても一貫したキャリアを築いていると見なされます。
たとえば、同じ業界でステップアップしているような場合、転職をするたびに新しいスキルや経験を積み重ねていることが評価されることがあります。
つまり、転職回数が多くても「その人のキャリアに一貫性がある」と判断されるのです。
3. 家族やライフスタイルの変化に伴う転職
30代になると、家族やライフスタイルの変化が大きくキャリアに影響を与えます。
たとえば、ワークライフバランスを重視するために転職を選ぶ場合、それは合理的な判断として受け入れられることが多いです。
特に将来的なライフプランを見据えた転職であれば、その背景にしっかりとした理由があるため、転職回数が多くても問題になりません。
こういったケースでは、転職回数が多いことがかえってキャリアの強みとして評価されることもあるんです。
私が転職を決意した理由: 3回の転職経験を振り返って
ここで、私自身の転職経験について少しお話ししますね。
私はこれまでに3回の転職を経験してきましたが、それぞれの転職には明確な理由がありました。
銀行での営業職からの転職
最初の転職は、銀行で営業職をしていたときです。
最初はやりがいも感じていましたし、営業成績を上げることで自信もつきました。
しかし、だんだんと感じてきたのが「このまま一生この仕事を続けるのか？」という疑問です。
特に転勤が多く、家族の将来を考えると、この仕事が長く続けられるのか不安がありました。
当時は独身でしたが、将来結婚して家族を持つことを考えると、転勤を繰り返す生活は厳しいと感じました。
また、ノルマに追われる日々のストレスも相当なものでした。
短期的な成果を求められる環境に疲れを感じ、「もっと自分に合った働き方をしたい」と強く思うようになったのが、最初の転職を決意した理由です。
収入は一時的に下がっても、スキルアップを優先
最初の転職では、正直なところ収入は一時的に下がりました。
でも、それ以上に自分にとって大切だったのは「自分らしい働き方を取り戻すこと」でした。
新しい職場では、これまでになかったスキルを身につけることができ、結果的に数年後には収入も元に戻り、さらには以前よりもアップしました。
自分らしさを大切にするための転職
私にとって転職を決断する上で大きなポイントだったのは、「自分らしく働けるかどうか」でした。
収入や役職だけを重視するキャリアではなく、自分の価値観に合った働き方を見つけることが何よりも重要だったんです。
銀行での経験を通じて、短期的な成果を追いかけるだけでは満足できないと気づきました。
このように、転職によって得たスキルや経験は、私のキャリアを確実に前進させてくれました。
転職回数が多いことを恐れず、自分にとってベストな選択をすることが大切だと強く実感しています。
転職回数を気にしすぎないで！大切なのは「軸」を持つこと
転職回数が多いことに対して不安を感じている方も多いかと思います。
でも、大切なのは回数ではなく「転職の軸」を持っているかどうかです。
しっかりとした軸があれば、転職回数が多くても問題ありません。
転職の「軸」とは？
「転職の軸」とは、キャリアを通じて自分が何を大切にしたいか、どのように成長したいかを示すものです。
たとえば、スキルアップを目指す、家族との時間を大切にする、あるいは自己成長を追求するなど、何を最優先に考えるかです。
この軸がしっかりしていれば、転職回数が多くても「しっかりと考えて行動している」と評価されるはずです。
自分らしい働き方を追求しよう
30代はキャリアの分岐点ともいえる時期です。
だからこそ、転職回数に囚われず、自分らしい働き方を見つけることが大切です。
私も転職を通じて、自分らしさを取り戻すことができました。
まとめ: 自分に合ったキャリアを選ぶ勇気を持とう
転職回数が多いとキャリアに不利になると感じることがあるかもしれませんが、実際には転職の回数よりも、その理由や軸が大切です。
私自身、3回の転職を経験し、一時的に収入が下がることもありましたが、最終的にはスキルアップと自分らしい働き方を手に入れることができました。
30代はキャリアにおいて重要な時期です。
だからこそ、転職回数に対して過度に心配するのではなく、自分の価値観に合ったキャリアを選ぶ勇気を持ちましょう！
